褥瘡(床ずれ)はどうして発生するの?~褥瘡の原因・予防・処置方法をご紹介!~

「患者さんの皮膚が赤い」

「これってもしかしたら褥瘡かも…」

患者さんの皮膚の状態がいつもと異なると、不安になりますよね。

看護師さんなら、褥瘡(じょくそう)かもしれない、と焦ることもあるでしょう。

ここでは、褥瘡の意味や原因、予防・処置方法などについて、分かりやすくご紹介します。

褥瘡について、この記事でしっかりおさえましょう!

褥瘡とは

褥瘡の意味

褥瘡(じょくそう)とは、長期間、寝たきりで血流が悪くなり、皮膚が赤みを帯びたり、壊死・傷が発生してしまうことを指します。

「床ずれ」と呼ばれることもあります。

ステージ

褥瘡の症状(状態)には、一般的に傷の深さを基準にいくつか段階があります。

明確に分かれているわけではありませんが、「どのくらい症状が重いのか」を把握する目安となるでしょう。

褥瘡のステージは、NPUAP(米国褥瘡諮問委員会)により4つに分類されています。

褥瘡は徐々に悪化するのではなく、急激に悪化する場合があるので注意しましょう。

どうして褥瘡が発生するの?

なぜ褥瘡が発生してしまうのか?

どんな患者さんがなりやすいのか?

この項目では、そんな疑問にお答えします!

褥瘡の原因は?

褥瘡の原因は主に直接的な原因と間接的な原因に分けられます。

①直接的な原因

外部からの圧力により、皮膚や組織が圧迫され続けることが、褥瘡の最大の原因となるでしょう。

一定部分に圧力が加わると、血流が悪くなります。

そのような阻血状態が続くと、組織の壊死が生じて褥瘡となります。

②間接的な原因

体型や年齢、薬の副作用、低栄養などによって皮膚が弱くなり、褥瘡を引き起こしやすくなるといわれています。

体型は国や地域によって、特徴があるようです。

例えば、日本では、やせ型の高齢者が多いため、骨突出部に褥瘡が発生しやすいといわれています。

一方欧米では、過栄養や肥満による圧迫で褥瘡が発生する方が多いようです。

褥瘡になりやすいひと

  • 寝たきりの患者さん(特に高齢者)
  • 車いす生活のひと
  • 周術期の患者さん
  • 急性期の患者さん
  • 皮膚が弱い患者さん(薬の副作用、むくみが強いなど)

など

褥瘡を引き起こしやすい ”危険因子” と考えられる疾患を抱えている患者さんは、褥瘡になりやすいといわれています。

(参考:日本褥瘡学会「褥瘡について」

褥瘡を予防するために!

予防方法を知ろう!

褥瘡の原因でも述べたように、血流が悪くなることで、褥瘡が発生しやすくなります。

そのため、体位変換して圧力を分散させたり、皮膚の乾燥防止に塗り薬を使用したりすることが有効だそうです。

また、からだにあったマットレスを使用することも大切といわれています。

褥瘡が発生しやすいところはどこ?

褥瘡が発生しやすい部位(好発部位)を知っておけば、褥瘡を防ぎやすくなるでしょう。

ここで、褥瘡の好発部位をおさえましょう!

褥瘡が発生しやすいのは「骨が出ている部分」「ベッドや車いすなどで圧迫される部分」です。

~横向きで寝ている場合~

  • 腸骨部
  • 大転子部
  • 手の甲
  • ひざの内側
  • ひざ
  • くるぶし

~仰向けで寝ている場合~

  • 後頭部
  • 肩甲骨部
  • 背中
  • ひじ
  • 仙骨部
  • かかと

これって褥瘡?評価・処置方法について

「赤くなっているけど、もしかして褥瘡?」と不安に思う方や、

「どれだけ予防していても、褥瘡になってしまった…」と落ち込む方もいらっしゃるかと思います。

この項目では、評価方法(評価ツール)と褥瘡が発生した時の対処法をご紹介します。

評価方法(DESIGN)

褥瘡の重症度を評価する際に用いられるのが「DESIGN」です。

DESIGNは、日本褥瘡学会学術教育委員会が開発した褥瘡の重症度を評価判定するツールです。

DESIGNには7つの評価項目があり、それぞれの症状・状態にあった点数をつけ、0~66点で評価することができます。

DESIGNについて詳しく知りたい方は、「日本褥瘡学会HP」をご覧ください。

褥瘡の対処法

褥瘡だと判断したら、早急に対処法を考えましょう。

褥瘡を対処する時の基本は、褥瘡部への圧力(負荷)を軽減することです。

血流を良くするために、約2時間ごとに体位変換をする、ベッドや車いすと褥瘡部の接触時間を減らすなどが大切です。

また、低栄養や過栄養によって発生したと考えられる場合、栄養を改善することも重要となります。

褥瘡の治療法の一つとして、塗り薬(外用薬)が挙げられます。

塗り薬には、治癒、保湿(皮膚の保護)などさまざまな役割があります。

褥瘡の状態にあわせて使い分けましょう。

褥瘡が重症の場合は、手術が必要となることがあります。

まとめ

褥瘡の基本を押さえることができましたか?

褥瘡かどうか、褥瘡が悪化していないかどうかなど、患者さんの様子をよく観察することが大切です!

特に、褥瘡が発生しやすい患者さんは、要注意です。

褥瘡がどうして発生するのかという原因を押さえて、患者さんの褥瘡を予防しましょう。