国家試験にも出る‼ 看護師が労働する上で覚えておきたい法律

看護師と言う職業は、業務独占・名称独占の国家資格です。

その管轄は厚生労働省で、保健師助産師看護師法」において、「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう」と定義されています。

この「保健師助産師看護師法」はもちろんのこと、医療従事者として覚えておきたい関係法規がたくさんあります。

国家試験にも出題される、看護師さんに関わる関係法規についてまとめてみました。

これから看護師になる看護学生さんや、看護師試験を控えた受験生の人、現役ナースの皆さんは是非チェックしてみて下さい。

看護師に関係する法律一覧

まずは、看護師さんに関係する法律を挙げてみましょう。

看護師国家試験出題基準」に記載されている関係法規は以下の表のようになります。

「保健師助産師看護師法」「関係医療法規」「看護職員の確保・労働と関係法規」の3つに分けて、ひとつずつポイントと国家試験出題の例を挙げて解説します。

保健師助産師看護師法

看護師さんにとってもっとも関係が深い法律、保健師助産師看護師法のポイントを紹介します。

看護師さんに直接関係する法律だけに、看護大学など養成校の必修課程でも多くの時間を割いて学習します。

国家試験においても、「目的、定義」「免許」「業務」「守秘義務」「業務従事者届」と5項目にわたって出題されます。

出題範囲も全般にわたっているため、保健師助産師看護師法自体を熟読することが不可欠です。

過去問

【問題】看護師免許の登録変更の申請が必要なのはどれか。 

第95回

  1. 本籍地の変更
  2. 居住都道府県の変更
  3. 勤務施設の変更
  4. 長期間の海外留学

【正解】1. 本籍地の変更

【問題】 看護師の業務従事者届の届出の間隔として規定されているのはどれか。

第106回

  1. 1年
  2. 2年
  3. 5年
  4. 10年

【正解】2. 2年

【問題】 看護師の判断で決定できるのはどれか。

第97回

  1. 点滴静脈内注射の輸液量
  2. 糖尿病食のエネルギー量
  3. 体位変換の回数と時間帯
  4. 他動運動装置での運動回数

【正解】 3. 体位変換の回数と時間帯

医療関係法規

医療現場には、看護師さん以外にもたくさんの医療スタッフが従事しています。

病院などの医療現場以外にも、介護施設などの福祉施設にも、福祉士や介護士など看護師以外の職業の人達が従事しています。

業務の連携が必要な人たちに関係する法律も、理解しておかなければなりません。

具体的な医療関係法規としては、「医療法」「医師法」「歯科医師法」「薬剤師法」「診療放射線技師法」「臨床検査技師等に関する法律」「理学療法士及び作業療法士法、言語聴覚士法」「社会福祉士法及び介護福祉士法、精神保健福祉士法」の8つです。

保健師助産師看護師法ほど詳しく学習するわけではありませんが、一通りの内容は把握しておく必要があります。

過去問

【問題】医療法で規定されていない施設はどれか。 

第88回

  1. 診療所
  2. 助産所
  3. 訪問看護ステーション
  4. 特定機能病院

【正解】3. 訪問看護ステーション

【問題】 社会福祉法における福祉サービス利用援助事業で支援計画に基づき支援を実施するのは誰か。

第99回

  1. 生活支援員
  2. 市町村職員
  3. かかりつけ医
  4. 訪問介護員(ホームヘルパー)

【正解】 1. 生活支援員

【問題】 医療職や介護職の業務で法律に規定されているのはどれか。

第106回

  1. 介護福祉士は訪問看護ができる
  2. 薬剤師は薬を処方することができる。
  3. 臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。
  4. 看護師は病院の管理者となることができる。
  5. 診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができる。

【正解】3. 臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。

看護職員の確保・労働と関係法規

3つ目の項目は、看護師さんの働き方や人材確保に関する関係法規です。

「労働基準法」「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律<育児・介護休業法>」は、看護師さんに限らず、労働者全般に関わる法律です。

「看護師等の人材確保の促進に関する法律」は、看護職(看護師・保健師・助産師)の不足を受けた、人材確保を目的として制定・施行された法律です。

もちろん国家試験にも出題されますが、看護師さんが実際に働く上で密接に関連する重要な法律なので、看護師として従事する人もその内容を理解しておくことが大切です。

過去問

【問題】 労働基準法に規定されていないのはどれか。

第89回

  1. 休憩時間
  2. 生理休暇
  3. 介護休暇
  4. 深夜業

【正解】 3. 介護休暇

【問題】 我が国の看護職員の確保対策で正しいのはどれか。

第97回

  1. 保健師助産師看護師法に規定されている。
  2. 都道府県の看護協会が法的責任をもつ。
  3. 都道府県ごとにナースセンターを置く。
  4. 公共職業安定所が一切の業務を担う。

【正解】 3. 都道府県ごとにナースセンターを置く。

【問題】 育児介護休業法で規定されている育児休業について正しいのはどれか。

第87回

  1. 本人の申出により適用される。
  2. 父母のいずれもが対象となる。
  3. 期間は2年である。
  4. 給与が全額保障される。

【正解】 1. 本人の申出により適用される。

国家試験にも出題される、看護師さんの関係法規。

普段なじみがないだけに難易度の高い分野ですが、看護師資格の取得や看護師として就業する上で大事な法律ですから、しっかり学習しましょう!