看護師の給料は高いと思っている人にみてほしい! 実情が分かるポイント3つ

看護師さんと言えば、世間一般では高給と言うイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

看護師さんの年収について、厚生労働省発表の「平成30年賃金構造基本統計調査」を参考にして、全ての労働者の平均給与などと比較しながら考察します。

看護師の給料は他の人と比べて高いのか、それとも安いのか気になっている看護学生さんや、自分の年収ってランク的にはどうなんだろうと考えている現役ナースの人、さらに高給と言われる看護師に興味のある方まで、ぜひチェックしてみて下さい。

看護師の給料って、高いよね?

看護師さんは高給、そんなイメージを持っている人が多いのは事実です。

平成29年の賃金構造基本統計調査(厚生労働省)を基にしたデータですが、平均年収の高い職業のランキングトップ5を紹介します。

ステイタスの高そうな職種が並んでいて、トップ5の職種の年収は全て1,000万円以上となっています。

では、看護師さんはと言うと、477万円37位となっています。

同じ医療関係である薬剤師(20位542万円)よりは低年収ですが、理学療法士・作業療法士(74位403万円)よりは高給です。

全職種平均との比較

年収ランキングは37位でしたが、実際には高給と言えるのか分かりづらいので、全職種の平均と比べてみましょう。

看護師さんの月給にあたる「きまって支給する現金給与額」は331,900円なので年間の給与額は3,982,800円で、ボーナスにあたる「年間賞与その他特別給与額」が816,500円なので年間収入総額4,799,300円です。

国税庁の「平成30年分民間給与実態調査結果」によると、給与所得者の1人あたりの平均給与額(年収)4,407,000円です。

給与所得者の平均年収より少し高給であることが分かりましたが、それほど差があるわけではありません。

そこで男女別の平均給与額を見てみると、男性の平均は5,450,000円で、女性の平均は2,931,000円でした。

つまり看護師さんは、女性の職種としては平均よりもかなり多いので高給だと言われるのではないでしょうか。

ここにも注目!

看護師さんは女性の職種としては年収が平均よりも高いことが分かりました。

では、看護師さんの年収は以前と比べて増えているのか、それとも減っているのかという推移についてと、年齢別の年収がどのくらい違っているのかを紹介します。

年収の推移

労働者全体の平均給与と看護師さんの平均、給与過去8年間の推移は以下のグラフのようになっています。

単位:千円

看護師さんの平均給与は、労働者全体の平均給与の上昇率よりもやや緩やかになっています。

つまり、最低賃金の引上げなどで、全労働者の平均賃金はややアップしていますが、看護師さんの給与に限って言えば、あまり増えていないということです。

年齢層

続いては、年齢層別の賃金(月給:きまって支給する現金給与額)の格差を紹介します。

労働者全体の平均賃金と看護師さんの平均賃金を、年齢層ごとに男女別で表にしました。

単位:千円

上の表をグラフにすると以下のようになります。

単位:千円

労働者全体の平均賃金では男女間の格差が大きく、50歳~54歳を中心にミドルエイジでその傾向が顕著です。

一方、看護師さんの平均賃金を見てみると、男女間の格差は小さく20歳~24歳と65歳~69歳では女性の平均賃金が男性の平均賃金を上回っています。

出典:国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果

なんで看護師は給与が高いの?

医師や航空機操縦士…年収の高い職種の特徴として、専門性の高さが挙げられます。

看護師さんのお仕事も、同じように専門性が高い職種です。

しかも夜勤があるうえ、その業務は多岐にわたり忙しく過酷な労働環境と言えます。

さらに、ひとつのミスでも患者さんの命に係わる医療現場での勤務は精神的にもハードです。

過酷な職種やブラック企業を表す言葉として3K(きつい・汚い・危険)がありました。

看護師さんは6K(きつい・汚い・危険・帰れない・厳しい・給料が安い)とも言われています。

そういった事情を考慮すれば、看護師さんの収入はもっと高くてもいいのではないかとも思われます。

「看護師さんは高給取り」そんな漠然としたイメージも、実際の勤務内容や労働環境を考えれば一概にそうとも言えないのかもしれません。

同じように大変な仕事なのにそれに見合った収入とは言えない「保育士さん」や「介護士さん」などと共に、看護師さんの収入もアップしないと人材不足が解消するどころか、ますます加速するかもしれませんね。