ドナーとレシピエントの橋渡し! 移植コーディネーターへの足掛かり

このカードに見覚えありませんか?

または、健康保険証や運転免許証の裏面、マイナンバーカードの表面を、しっかりみたことはありませんか?

(図)保険証の裏面

これらは、臓器提供に関する意思表示ができるものです。

「臓器移植のサポートをしたい」

「命をつなぎ、人の役に立ちたい」

「移植コーディネーター」は、こんな方にピッタリです。

今回は、移植コーディネーターの意味、資格、給料、看護師から移植コーディネーターになるにはどうしたらいいのかなどを紹介します。

移植医療については、「あなたは知っている?移植医療の基本」をご覧ください。

移植コーディネーターとは

意味

「移植コーディネーター」は、

移植医療をするときに、ドナー(提供者)とレシピエント(移植者)の仲介・調整などを行います。

種類

移植コーディネーターの種類は、

ドナー(提供者)側とレシピエント(移植を受ける患者さん)側で、

大きく2つに分かれています。

◎ドナーコーディネーター(プロキュアメントコーディネーター)

 ドナー(提供者)のご家族に、十分な説明をしてから、

 臓器提供を「する」か「しない」か、意思決定にかかわる支援をします。

 ほかにも、

 臓器提供の調整や臓器搬送の手配、臓器移植を広める啓蒙活動などを、行うそうです。

 一般的に、移植コーディネーターは、「ドナーコーディネーター」を指すことが多いです。

 ドナーコーディネーターは、さらに2種類に分かれます。

  (1)公益社団法人「日本臓器移植ネットワーク」に所属するコーディネーター

  (2)日本臓器移植ネットワークから委嘱を受けた都道府県コーディネーター

◎レシピエントコーディネーター(RTC、クリニカルコーディネーター)

 移植を受ける患者さん側(レシピエントとそのご家族)への支援を行います。

 具体的には、

  • 移植の説明
  • 情報の提供
  • 移植にかかわる相談
  • 登録の手配
  • 退院後の生活指導

 などを支援します。

移植コーディネーターは、患者さんだけでなく、スタッフ間の調整役も担うため、重要な役割となるでしょう。

給料

平均月収…15万~35万円

平均年収…350万~500万円

手当(扶養、住宅、役職など)がつく可能性があります。

ex) 20代後半女性

  基本給+手当+東京勤務

  →21~25万円

地域、所属組織、年齢、経験などによって、給料は変わります。

移植の対象が、臓器か組織(角膜、皮膚、心臓弁など)によっても、変わってくるでしょう。

移植コーディネーターになるために

資格

移植コーディネーターになるには、

医療・福祉系の資格(医師、正看護師、診療放射線技師、社会福祉士など)が必須です。

移植コーディネーターの資格は、

移植学会による「認定レシピエントコーディネーター」があります。

「認定レシピエントコーディネーター」については、

日本移植学会のHP「認定コーディネータについて」にて、ご確認ください。

要件

  1. 医療・福祉分野(医師、正看護師、薬剤師など)の資格保有者かつ実務経験がある
  2. 普通自動車運転免許を取得している

ほかにも、「4年生大学を卒業していること」が求められることもあるそうです。

一般職での採用、研修・研修後の試験に合格すると、移植コーディネーターとして、任命されるようです。

移植コーディネーターのお仕事

仕事内容

以下、それぞれの業務を簡単にまとめてみました。

  • ドナーコーディネーター…臓器提供に関する業務
  • レシピエントコーディネーター…移植に関する相談や、術前・術後のケアに関する業務

1日の流れ

~ドナーコーディネーターの場合~

留意点

  • 緊急対応や待機のため夜間や休日出勤、出張、緊急対応などを求められる
  • 社外の啓蒙活動や、社内のデスクワーク業務量も多い
  • 転勤の可能性あり

移植コーディネーターの仕事は、性質上、突発的&流動的に行われていきます。

臨機応変に対応する状況がよくあるため、柔軟性が求められるでしょう。

移植コーディネーターの現状

移植コーディネーターが不足しているため、グリーフケア(死別を経験された方に寄り添って援助すること)や報告書の作成を、医師が行わなければならず、医師の負担が大きいとされています。

移植コーディネーターの中でも、特に、レシピエントコーディネーターが不足しているそうです。

現在、看護師や医師などの医療従事者が、レシピエントコーディネーターの仕事を、代わりに行っているそうです。

ほかの医療・福祉系の職種と比べ、転職、求人数が少ないでしょう。

移植コーディネーターは、とても人気のポジションです。

最近では、退院ケアを取り入れている病院も増えてきているようです。

まとめ

移植コーディネーターに向いている人は、

「聞き上手な人」「細やかな気配りができる人」「心身ともに健康な人」でしょう。

(患者さんや院内スタッフなど、様々な人とかかわるため)

移植コーディネーターは、看護師資格を持つ人が多いといわれています。

以上、「移植コーディネーター」という仕事のご紹介でした!

臓器提供に関して、看護師としてだけではなく、コーディネーターというかたちで携わる方法もありますよ。

移植コーディネーターを目指す方は、求人数や募集人数が少ないので、求人情報や日本臓器移植ネットワークHPなどを、注意深くチェックしてみてください!