看護師からあこがれの治験コーディネーターへ!志す方ならこれだけは知っておこう

治験コーディネーターは、2018年に放送されたドラマ「ブラックペアン」で、薬理学会がTV局に抗議したことで話題にあがりました。

そんな治験コーディネーターの評判は高く、就職・転職を希望される方も多いと思われます。

治験コーディネーターに転職したい方の中には、

「治験コーディネーターのことをもっと深く知りたい」

「看護師から治験コーディネーターへ転職したときのギャップって何だろう…?」

と、名前は聞いたことはあるけれど、実際の業務は知らない方も多いのではないでしょうか?

ここでは、治験コーディネーターの働き方や給料、転職した際に生じたギャップや苦労などをご紹介します。

「治験コーディネーターって何だろう?」

「基本を知りたい!」

という方は、『高倍率の治験コーディネーターまとめ』をご覧ください!

治験コーディネーターの仕事を知ろう!

治験コーディネーター(CRC)は、製薬会社、医療機関、患者さんの間に入って、

治験責任医師の指示のもと、治験がスムーズに進められるようにサポートを行います。

仕事内容

簡単にいうと「治験全体の管理・調整」をします。

【治験コーディネーターの仕事】

大きく分けると、図のようになります。

詳しくは、上記の記事に記載されているため、そちらをご確認ください。

働き方

治験コーディネーターの働き方は、大きく分けて2つあります。

~SMOの「派遣CRC」~

一般企業のSMO(治験施設支援機関)に所属して、医療機関に派遣される働き方です。

治験コーディネーターのほとんどは、SMOに所属しています。

SMOの治験コーディネーターは、採血、点滴などの医療行為が禁止されています。

詳しくは、後述する「看護師から治験コーディネーターへ!ギャップは?」の項目で、ご確認ください。

~医療機関に所属して院内で働く「院内CRC」~

治験を行っている病院や、クリニックなどの医療機関に所属して、治験コーディネーターとして業務をこなしていく働き方です。

仕事の流れ

ここでは、

SMOに所属する治験コーディネーターのおおまかな仕事の流れ(一例)を紹介します。

午前、午後に分けるなら

午前…患者さんの治験の対応(治験の準備や確認など)

午後…事務作業(書類作成)

というようになることが多いと思われます。

夜勤について

基本的に、夜勤はありません。

しかし、例外として、24時間のモニタリングが必要な場合は、夜に立ち会うこともあるでしょう。

残業について

平均残業時間は、0~30時間だそうです。

治験コーディネーターは、忙しいときと忙しくないときの波があるそうです。

残業も少ないといわれていますが、以下の場合は、残業があるかもしれません。

  • 担当案件が多い(被験者の対応が重なってしまう)
  • 事務作業が終わらない
  • 被験者の組み入れ(登録)があったとき

など

治験コーディネーターの気になる給料は?

年収

治験コーディネーターの平均年収は300万円~500万円くらいだといわれています。

基本的に、治験コーディネーター未経験はおよそ300万円からのスタートが多いです。

未経験スタートで最初は低くても、治験コーディネーターの経験を積み、一人で治験全体の管理ができるようになると、年収1000万円以上になることもあるそうです。

看護師経験があっても、治験コーディネーターとしては未経験であり、基本的に夜勤はないため、転職直後の給料が低いと思われるかもしれません。

※注意※

未経験者は年齢制限を設けている会社が多いです。

また、経験者であっても、40代ぐらいまでの人でないと採用が難しいとされています。

治験コーディネーターは、前職での経験や資格・免許だけでなく、地域や企業によって給料が変わることがほとんどです。

応募する前に、自分の希望通りかどうか、きちんと確認しましょう。

月給の基本構成

治験コーディネーターの一般的な月給の基本構成は、以下の表のようなものになります。

ただし、所属している組織によっては異なるところがあるので、応募する際には注意しましょう。

看護師から治験コーディネーターへ!ギャップは?

看護師の資格は即戦力となるため、治験コーディネーターへの転職は、難しくないといわれています。

しかし、仕事内容や役割など様々なことが変わるため、ギャップが生じることも多々あるようです。

ここでは、3つのギャップと仕事の苦労を、ランキング形式としてご紹介します。

\ 3位 / 覚えることが多い

現場では、

「ウォッシュアウト」「エマージェンシーキー」など

治験コーディネーターの専門用語が飛び交うことが多々あります。

覚える専門用語が多く、大変だという声が上がっています。

\ 2位 / 事務作業が多い

治験コーディネーターは、治験に必要な書類を作成するため、デスクワークが多いといわれています。

その仕事量は、治験コーディネーターの仕事の中でも、大半を占めているそうです。

事務作業や書類作成などPCを使った仕事が多いため、特に、医療行為ができないSMOの治験コーディネーターは、医療に携わっていると感じづらくなるでしょう。

「デスクワークに耐えられない」といったギャップに苦しむ方が少なくないようです。

※基本的なPC操作は、どこにいっても求められるでしょう。

\ 1位 / 医療行為ができない

SMOの派遣治験コーディネーターは、医療行為ができません。

理由として、GCP(「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」)という治験のルールに定められているからです。

一方、院内CRCは、派遣ではないため、医療行為は可能だそうです。

このように、看護師からSMOに所属する治験コーディネーターになると、今まで行っていた採決や診療などの医療行為ができなくなるため、

「思っていた仕事とかけ離れている…」

と、ギャップを生むことになるでしょう。

~苦労~

「看護師時代に治験に携わったことがある」という方もいらっしゃると思います。

けれど、それは看護師としてのかかわり方と、治験コーディネーターの仕事とは異なることが多いので、注意が必要です!

ex)看護師…患者のケア、医師のサポート、患者と医師の仲介など

 治験コーディネーター…製薬会社・病院・患者間の仲介、治験の調整・サポートなど

治験コーディネーターになると、どのような苦労があるのか、みていきましょう!

 ・コミュニケーション

  治験コーディネーターは、治験全体がスムーズに進めるように、管理・調整することが主な仕事です。  

  治験には、医師や看護師などの医療従事者や製薬会社など多くの職種の人が携わるため、高いコミュニケーション能力が求められます。

  また、治験コーディネーターの大半はSMOに所属しているため、治験の現場では「部外者」として扱われることも多々あるそうです。

  患者さんの病気に直接関係してくるため、緊張感がある中での仕事になり、気苦労を感じることが多いといえるでしょう。

 ・書類作成の業務

  治験は、情報のやり取りが多く、書類が必要になります。

  その書類の作成は、治験コーディネーターが担当することが多いです。

   ex)患者さん向けの資料、症例報告書作成の補助など

  PC作業や、書類作成に不慣れだと苦労することが増えるでしょう。

治験コーディネーターがやりがいを感じるときは?

やりがいを感じるときは

  • 直接治験の感想を聞けるとき(患者さんと接する機会が多いため)
  • 新薬が世に出回ったとき(新薬開発の仕事のため)

など

治験コーディネーターは、治験を通して、多くの患者さんとかかわり、救うことができるというやりがいを感じることができるでしょう。

まとめ

治験コーディネーターには、必要な資格や免許はありませんが、看護師の資格を活かすことができます。

☑看護師資格を持っている

☑臨床経験3年以上

☑コミュニケーション能力が高い(多職種の人との連携が大切)

☑基本的なPCスキルを持っている(書類作成が得意だと◎)

以上の項目が当てはまる方、特に、コミュニケーション能力が高い方は、治験コーディネーターに向いています。

ぜひ、看護師からの転職として人気の治験コーディネーターを、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?