誰でも実践できる!認知症ケア技法「ユマニチュード」を習得しよう!

「ユマニチュード」という言葉を聞いたことはありませんか?

認知症ケアの一つとして、医療・介護業界を中心に広く知られており、NHKの「クローズアップ現代」「ハートネット」「ガッテン!」など、多くの番組で取り扱われました。

ユマニチュードと呼ばれる認知症ケア技法は、認知症の方だけでなく、お年寄りの方にも効果的なケアとして知られています。

難しそう…と思われるかもしれませんが、誰でも実践することができますよ!

ここでは、

ユマニチュードの意味や実践方法、効果、4つの柱、5つのステップなどをわかりやすく紹介します。

よく聞くユマニチュードって?

意味

ユマニチュード(Humanitude)とは、

知覚・感覚・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法です。

「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つを基本として、150以上の技術があります。

ユマニチュードには、フランス語で「人間(humane)らしさ」という意味があり、

人と人との絆を大切にする、人間の関係性を中心としたケアです。

背景

フランスのイヴ・ジネスト氏が、体育学の教師として腰痛を予防する教育したことをきっかけに、開発されました。

「ケアとは何か」「人間とは何か」という哲学からきています。

赤ちゃんは、生物学的には誕生していますが、ユマニチュードの状態に置かれていないとして、

「見る」「話す」「触れる」ことで、人と人との絆が結ばれ、「立つ」ことが加わることで、
「第2の誕生」が完成する、としたそうです。

「触れる」には、国の文化によって意味が異なることがあります。

 ex)海外では、挨拶時にキスをする、ハグをするなど

「日本では、そのようなことはしない」と、思われる方もいらっしゃるでしょう。

文化は後天的に身につけるものですが、認知症が進むと、文化や知識などの後天的に学んだことを、徐々に忘れる可能性が高いです。

認知症が進んだ方=人間の本能に忠実になる

ということが分かりました。

ケアをする人の正しいレベル

ケアを行う側は、される側の能力に応じたレベルのものを、提供する必要があります。

イヴ・ジネスト氏は、「健康に害をおよばさない」ことを基盤として、
図にある3つのレベルを設定しています。

適切にケアを行うためには、どのレベルのケアをするべきなのかを、確認することが大切でしょう。

ユマニチュードの「4つの柱」を知ろう!

4つの柱

ケアを行うときの原則となる「4つの柱」について、紹介します。

「5つのステップ」を踏んで、認知症の方に寄り添おう!

5つのステップ

ユマニチュードの4つの柱を意識して、ケアをする手順を「5つのステップ」といいます。

ユマニチュードを用いた実践方法は?

この項目では、ユマニチュードの活用方法や事例、効果などを、具体的に紹介していきます。

活用方法(やり方)

清拭する際の部位の順番が大切になってきます。

ex) 相手(女性)の体を拭く

「足」

「背中」

「前面」

「顔」「手」

上記のように、感度の低い部分から敏感なところへと拭いていきます。

ケアを行うときは、4つの柱、5つのステップを心がけましょう!

ポイント

☑ただ体を拭くのではなく、声をかけ続けながら触れ合う

☑腕やあしをつかむのではなく、優しく触れる

☑横、後ろから声をかけずに、正面から相手を見つめて会話する

事例

・車いす生活だった女性が、ユマニチュードにより、車いすを使用しない生活に!

・AI(人口知能)を用いて、ユマニチュードの教育や指導が、行われている!

(看護・医療の現場でも活躍するAIについては、

看護師不足を改善!? 医療用ロボットの活躍に大注目!』をご覧ください)

効果

ユマニチュード実施後、今まで介助をしてきて反応を示さなかった認知症の方が、反応を示すようになったといわれています。

その効果は世界で称賛され、ユマニチュードは、「魔法」「奇跡」のケア技法であると、噂されています。

まとめ

ユマニチュードは、4つの柱と150以上の技術から成っているケア技法ですが、難しいことを行う必要はなく、誰でも日常的にできるでしょう。

ユマニチュードのほかにも、認知症のケアはたくさんあります。

「バリデーション」については、『バリデーション療法で認知症の方とのコミュニケーションを円滑に!

「パーソン・センタード・ケア」については、『認知症ケアに有効!「パーソン・センタード・ケア」の基礎

「認知症」については、『再確認!「認知症」の要点をとらえよう!

で、紹介しているので、気になった方、認知症ケアの知識を深めたい方はご覧ください。