子どもが病気になったときの救世主! 病児保育士ってどんな仕事?

病児保育士というお仕事を知っていますか?

病気や病後の子どもを預かって保育をする職業です。

2015年のTBSテレビドラマ「37.5℃の涙」で主人公が演じたのがこの病児保育士でした。

このドラマが話題となり、病児保育士が一般に認知されはじめました。

医療・保育の2つの役割を担う「病児保育士」がどういったものなのか、どうしたらなれるのか、病児保育士の給料など、詳しく紹介します。

病児保育(士)とは

働くお母さんやお父さん、保護者にとって保育園はとても有難い存在ですが、
子どもが病気になったりすると保育園に預けることができません。

体温が37.5℃以上になると預かってもらえない保育園が大多数です。

また、病気は治ったけれど、お医者さんからまだ登園しないように指示されている病後の子どももいます。

子どもは保育園に行けないけれど仕事は休めない、預かってくれる知り合いもいない、
そんな時に病気の子どもを預かって保育してくれるのが病児保育です。

病児保育士のかたち
ー訪問型
ー施設型

病児保育には大きく分けると2つのタイプがあります。

自宅に赴いて保育を行う訪問型と、施設で子どもを預かる施設型があります。

訪問型

病児保育士が、病気の子どもの自宅に行きそこで保育を行うのが訪問型病児保育です。

いつもと変わらない環境で過ごせるので、子どもにとっても安心できることと、1対1で向き合う保育ができるのがメリットです。

病児保育を請け負う事業者に登録して利用者の自宅に派遣される働き方や、紹介事業者と提携し利用者と個別に契約を結ぶ場合、個人事業者として利用者を募る方法などいくつかのパターンがあります。

施設型

施設型病児保育は、病院内や認可保育所、小規模保育所などに併設されていることが多いようです。

保護者に施設まで連れてきてもらい、病児や病後の子どもを預かり保育するシステムです。

病院内の施設の場合、医師が近くにいることで急変時などに早い対応ができるのがメリットです。

病児保育士になるには?

実際には、病児保育士という資格はありません。

基本的には、保育士もしくは看護師の資格があれば病児保育士として働くことができます。

もちろん、無資格であっても就労することは可能ですが、保育や看護に関する知識が必要です。

他にも、全国病児保育協議会が認定する「認定病児保育専門士」、

日本医療保育学会が認定する「認定病児保育専門士」、

日本病児保育協会が認定する「認定病児保育スペシャリスト」があります。

あくまでも民間資格なので、必ず必要なわけではなく、スキルアップや就職の際に有利になるという資格です。

資質

保育や医療に関する最低限の知識が必要なのは言うまでもありませんが、他にもこういった資質があれば病児保育士に向いている、というポイントを紹介します。

▲忍耐強さ

病気の時には大人でも辛いものです。
ましてや子どもなので、イライラして暴れたり泣いたりぐずったりすることもよくあります。
そういった時にも、感情的にならず冷静に優しく対処できる忍耐強さが必要です。

▲自己管理能力

子どもの病気は、単なる風邪や体調不良だけではありません。
ノロウイルスやロタウイルス、感染性胃腸炎やインフルエンザなどの感染力のある病気の子どもも多くいます。
感染を未然に防ぐためにも、普段から体調管理を徹底しておく管理能力が必要です。

他にも、子育ての経験も病児保育には有効なスキルです。

気になる給与はどれくらい?

続いては、病児保育士の収入がどの位なのかを見ていきましょう。

地域や施設によって収入は違っていますが、例えば施設型病児保育士として働く場合、
正社員としてフルタイムで勤務すると、月給17万円~23万円ほどが相場となっています。

看護師として病院で働く人と比べると、低くなることがほとんどだと思います。

ただ、病棟勤務で夜勤などもある看護師さんと比べると、病児保育士は日勤のみでほぼ残業は無く、土日も休める場合が多いので、収入としては妥当な線ではないかと感じられます。

▲求人の一例(介護求人ガイド

関東近県の保育園 正社員

必要な資格:看護師・准看護師
月給190,000円 7:30~18:00までの8時間(シフト制) 土日祝休み 

関東近県のクリニック アルバイト・パート
必要な資格:看護師
時給1400円 8:30~17:30 時間外勤務月平均15時間 週休2日制

病児保育士になろうと思ったきっかけは

病児保育士に転職する看護師さんや保育士さんは、どんなきっかけで病児保育士になろうと思ったのでしょうか?

保育士さんの一般的な理由として、年齢を重ねて集団での保育が体力的にも精神的にもつらくなってという人が多いようです。

看護師さんの場合には、夜勤のある不規則な勤務に耐えられなくなったという人も少なくありません。

また、結婚や出産で夜勤のある看護師や、残業や長時間勤務の保育士ができなくなったという人が病児保育士に転職することが多いようです。

いずれにしても、病中病後の子どもたちのお世話をしたい、困っているお母さんたちの力になりたいという思いのある人が病児保育士を目指しています。

最後に、実際に病児保育士として現役で活躍するワーキングママの体験談を紹介します。

高校生の時にテレビで見た児童養護施設の特集がきっかけで保育士を目指しました。
資格取得後、障害児支援施設に入職し11年が経ち、結婚出産後も復帰して勤務していましたが、夜勤ありの不規則な勤務が辛くなっていました。
そんな時に、新規に開設する病児保育室の情報を聞き、思い切って転職しました。
あれから8年、病気の子どもたちや我が子を置いて仕事に出かけなければならないお母さんたちのために頑張っています。
出典:保育士求人.com病児保育室で働く幼稚園教諭の体験談一覧