前残業も残業代が欲しい!残業のあれこれ5選

 

過労死や自殺、精神疾患といった取り返しのつかない悲劇をも引き起こしかねない「残業」が 社会問題化して久しい現在の日本。

看護師さんが働く医療現場でも深刻な問題となっているようです。

決して他人ごとではない看護師さんの残業問題についてリサーチしました。

 

あなたの残業は多い?残業時間の平均を見てみよう

少し前のデータですが、日本看護協会が行った調査 2008 年 時間外労働、夜勤・ 交代制勤務等緊急実態調査」によると、年齢別の時間外労働時間は以下のようになっています。

年齢別の平均残業時間は、やはり若い20~29歳が一番多く25.9時間でした。

政府が提唱する過労死ラインは月に60時間ですが、不規則なシフトや長時間の深夜勤務などが多い看護師さんはもっと低いラインで良いのではないでしょうか?

先程の表を見ても、その60時間超の残業を行っている看護師さんは、どの年齢層でも約5%にも上っています。

残業する原因・要因はこれ!

そもそも、残業はどうして発生するのでしょうか?

看護師さん自身に原因がある「個人的要因」と、病院側に原因がある「組織的要因」に分けて紹介します。

 

個人的要因

看護師さんの業務は看護ばかりではありません。

看護記録を筆頭に書類の作成がかなり多く、しかもラウンド中には書類作成を行うことができません。

どうしても業務終了後に残業…ということが多くなってしまいます。

さらに委員会や研究会といった勉強会が多いことも残業の要因です。

 

組織的要因

慢性的に人員不足の病院が多いことが大きな要因です。

他にも、緊急入院や患者さんの急変など、不測の事態が多いことも残業につながります。

また、看護師さんの業務の多くが医師の指示が必要で、その指示待ちで時間外の労働になってしまうこともよくあります。

他にも、新人看護師さんとそのプリセプターも業務以外の事で残業になり易いようです。

 

残業を減らして早く帰るために

では、どうしたら残業を減らすことができるのでしょうか?

看護師さんができる対策と、病院側ができる対策とに分けてチェックしましょう。

看護師さんの対策

  • 業務に優先順位をつける
  • 後回しにしない
  • 予定を立ててから動く

病院側の対策

  • シフトの見直し
  • 突発的な業務に備えての応援体制
  • 業務マニュアルの見直し

 

ちゃんともらってる?残業代あれこれ

残業を減らす努力は多くの病院でも取り組まれていますが、それでも残業が発生することはあります。

その残業代が支払われない、つまりサービス残業になってしまうケースもあります。

不当に少ない残業代であれば、雇用主に請求することができると労働基準法で定められています。

残業には、雇用主が定めた定時が週40時間・1日8時間以下の場合に発生する「法定時間内残業」と、週40時間・1日8時間を超えると発生する「法定時間外残業」とがあります。

その計算方法は以下の通りです。

◇法定時間内残業
1時間当たりの賃金×残業時間

◇法定時間外残業
1時間当たりの賃金×1.25(割増率)

また、終業後に居残ってする残業の他にも始業前に行う「前残業」があります。

業務をスムーズに行うために準備したり、情報収集をしたりといったことで発生するのですが、この前残業を無給で行う看護師さんが多いようです。

 

「インシデントなどが起こらないように後残業が発生しないようにと始業時間より30分早く出勤し、パソコンでカルテや記録整理をしています。
その時間を残業として請求したら、「それはあなたの要領が悪いから」と認められませんでした。」

 

前残業が時間外労働と認められないという看護師さんも多いのではないでしょうか?

前残業に限らず、時間外労働手当をちゃんと支給しない病院はあまりおすすめできません。

労働に対する正当な対価を求めるのは当たり前の権利ですから、あまりにひどいようなら転職も検討してみましょう。

 

今行われている残業対策ってあるの?

日本看護協会では、冒頭で紹介した「 2008 年 時間外労働、夜勤・ 交代制勤務等緊急実態調査」などを踏まえて、看護師さんの労働時間管理適正化への取組み「ナースのかえる・プロジェクト」を始動させました。

  1. 時間外勤務を減らそう
  2. 未払い残業「ゼロ」へ
  3. 疲れにくい夜勤労働を
  4. 有給休暇の取得促進
  5. プラス配置モデル促進

の5つの取組を提唱しています。

個々の病院でも、残業対策に取り組んでいる施設はたくさんあります。

始業前残業の禁止やタイムレコーダーの設置場所の見直し、時間外勤務申請単位時間の変更、勤務シフトの見直しや業務体系の多様化といった対策で労働時間管理を行う病院が増えています。

 

 

看護師さんの残業についての記事、いかがでしたでしょうか?

今現在残業を減らす取り組みがあることを知ることができたかと思います。

また、あなたが残業しないための方法も知ることができましたよね。

この問題は看護師・病院の双方が取り組まなければ改善されないと思います。

もし残業による問題が生じていると感じたら、あなたの勤務体系を今一度考えてみて下さい。