実は知らない事ばかりだったかも。 正しく理解して奨学金制度を活用しよう!

 

看護師を目指して大学や専門学校で学んでいる学生さんや、これから看護師になろうと考えている人の中には、経済的な理由で断念せざるを得ない人もいるのではないでしょうか?

そういった人を支援するために、奨学金制度があります。

今回は、看護師を目指す人のための「奨学金制度」について紹介します。

 

そもそも奨学金とは?
①奨学金について知ろう。

看護師を目指す人のため、経済的補助を行うのが奨学金です。その奨学金制度には、いくつか種類があります。

  • 自治体が行っているもの
  • 日本学生支援機構がおこなっているもの
  • 養成学校が行っているもの
  • 民間団体などが行っているもの
  • 病院が行っているもの

それぞれに特徴があり、奨学金を受けられる資格や返済方法もまちまちです。

 

②誰でも利用できるの?
奨学金を利用するための条件について

まずは、奨学金を利用するための条件について紹介します。

主に奨学金制度の対象となるのは、看護師養成学校に入学を予定している人や、現在在学中の学生となります。

日本学生支援機構の奨学金に関しては、看護学生ではなくても応募することができます。

また、奨学金の種類によっては、成績や生活態度などに一定の基準があったり、卒業後指定の地域や特定の病院に就職することが条件となったりする場合があります。

 

③奨学金はどれも同じ?
奨学金の種類について

続いては、各奨学金制度の具体的な内容を紹介します。

自治体

都道府県や市町村といった地方自治体が実施している制度です。

各自治体によってその内容は少しずつ違いますが、多くの場合本人や保護者が奨学金を受ける自治体に居住することが条件となります。

資格取得後に所定の期間就業することで返還免除となる場合が多いようです。

日本学生支援機構

全ての学生が対象となる奨学金ですが、返還不要の給付型と、返還が必要な貸与型があります。

給付型は、生活保護世帯や住民税非課税世帯などの条件があります。

養成学校

看護大学や短大、専門学校が独自に実施している奨学金です。

給付型や貸与型があり、奨学金を受けるには選考基準がある場合や、卒業後指定の施設へ入職することが条件の場合が多いようです。

民間団体

育英会などの民間団体が実施する奨学金です。

やはり給付型・貸与型の2通りある場合が多く、選考基準が厳しいものもあります。

病院

個人病院や医療グループなどが実施している奨学金です。

養成施設を卒業後、その病院に入職することが条件ですが、所定の期間就業すると、返還が免除になったり減額されたりする場合が多いようです。

病院が人材確保の一環として行っている「奨学金制度」では、卒業後にその病院に入職し、一定期間勤務することで返済を免除するいわゆる「お礼奉公」があります。

 

④利用する前によく確認しよう。
利用する際の注意点について

看護系の大学や専門学校の学費はかなり高額ですから、奨学金を利用できるのならとても助かります。

ただ、看護師をずっと続けていくのならいいのですが、事情があって看護師を辞めてしまい、奨学金を返せなくなるケースも少なからずあります。

最悪の場合には自己破産になってしまうことも…

また、病院や医療グループが実施する奨学金では、「お礼奉公」が必要になることがほとんどです。

貸与された奨学金を返済しなくていいのはとても有難いのですが、就職の選択肢が限られてしまいます。

さらに、中途退職すると一括返還を求められることもありますから、奨学金を利用する際には慎重に選択しましょう。

 

気がついたら返せない!!
そんなときの対処法とは。

奨学金を借りて看護師になったけれど、結婚や出産で退職した、体力的に保たないので退職したといったことも考えられます。

また、生活が厳しく返済する余裕が無くなることもあり得ます。

そういった場合に、奨学金を返せなくなってしまう恐れもあります。

そんな事態に陥った時に出来る対処法がいくつかあります。

  • 返済猶予・返済額変更の交渉

どうしても返済が難しい時には、奨学金を利用した先に一定期間返済を待ってもらったり、月々の返済額を減額してもらったりといった事を交渉することもできます。

もちろん、希望通りに事が運ぶかどうかは運営元の判断にゆだねるしかありません。

  • 転職

収入をアップするために、より条件や待遇のいい病院に転職して返済を続けられるようにする選択肢もあります。

  • 奨学金立て替え制度

残っている奨学金の返済を肩代わりしてくれる制度の病院もあります。

この立て替え制度については、次項で詳しく紹介します。

 

お礼奉公中でも転職可能って知ってた?

特定の病院に一定期間勤務すれば奨学金の返済を全額免除、もしくは減額されるいわゆる「お礼奉公」中に退職・転職すると奨学金の返済を求められることもあります。

一括返済はとても無理なので我慢して働くしかない…

そういった場合に、先程紹介した「奨学金立て替え制度」のある病院に転職するという選択肢も残されています。

 

奨学金立替制度

他医療機関において奨学金制度を借用・返済期間中にやむなく退職され当院に採用が決定した場合に、他医療機関の奨学金を肩代わりする制度です。                出典:医療法人同仁会・谷口病院

 

これは、ある病院のウェブサイト・求人募集ページの一部です。

こういった「奨学金立て替え制度」を設けている病院はそれほど多くはありませんが、存在しています。

あまり表立ってアピールされていませんが、例えば転職サイトや転職コンサルタントなどは、こういった情報も把握しているので、自分で探すより見つかりやすいようです。

 

今や、奨学金制度のある病院はこんなにも…!

病院や医療グループで奨学金制度を設けているところはたくさんあります。

関東圏で奨学金制度を設けている病院・医療グループをいくつか紹介します。

他にもたくさんありますので、興味があれば病院のウェブサイトで検索してみてください。

 

 

どうしても看護師になりたい…!でもお金が…という方にはぜひ利用したほうがいいのがこの奨学金制度です。

経済的な理由で看護師を目指すことを断念しようとする人や、学費が続かず退学を考えている学生さんは、奨学金制度の利用を検討してみてください。