看護師もここだけは押さえたい!ジェネリック医薬品のいろは

患者さんから「ジェネリック医薬品はどのようなものですか?」と聞かれたことはありませんか?

 

ジェネリック医薬品は新薬と比べて安全性や効果は劣らないか…?など心配される方も多いでしょう。

 

ここでは、ジェネリック医薬品についてご紹介します。

 

ジェネリック医薬品を知ろう!

 

薬の種類

医薬品には大きく分けて、「一般用医薬品」「医療用医薬品」の2種類があります。

 

  • 一般用医薬品(OTC医薬品)

 

自己判断でドラッグストアや薬局などのカウンター越しで買える処方せんが必要ないお薬のことです。

一般薬や大衆薬とも呼ばれています。

 

  • 医療用医薬品

 

医師による判断・処方せんが必要なお薬です。

医療用医薬品には新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。

 

ジェネリック医薬品とは

 

ジェネリック医薬品は、特許が切れた新薬と同じレベルの品質、安全性、効果を持つ成分を使用して開発された医薬品のことです。

 

 ・新薬に比べて安い

 ・新技術を使用して、新薬より改良されている。(色、形、誤飲防止対策など)

 

特徴としては、上記のような項目が挙げられます。

 

ジェネリック医薬品が私たちのところへ届くまで

 

ジェネリック医薬品のメリット・デメリット

 

ジェネリック医薬品のメリット

 

  • 価格が安い

 

研究・開発に莫大な費用がかかる新薬に比べてジェネリック医薬品は開発費が安いため、安く購入することが可能です。

 

厚生労働省によると、ジェネリック医薬品は新薬に比べて5割程度安くなることが分かります。

 

例)ロキソニン錠

「かんたん差額計算」(引用:日本ジェネリック製薬協会

なぜジェネリック医薬品は安く買えるのか?

 

ジェネリック医薬品は新薬の特許が切れた後、他社が新薬と同等の成分を持つ医薬品の製造・販売できるようになったものなので安く買うことができます。

 

新薬には開発費や、販売後の効果を調べる研究費などたくさんの費用や時間がかかります。

そのため、製薬会社が開発した医薬品の製造・販売は、特許によって守られています。

 

  • 「次」につながる

 

医薬品を安価で買えるようになると、個人の負担が減るだけでなく、国の医療費も減らすことができます。

 

浮いた分の医療費は新薬の開発などに回すことができ、効率的に使えます。

そのため、ジェネリック医薬品が多く使われると、医療財政の改善にも繋がるそうです。

 

ジェネリック医薬品のデメリット

 

  • ジェネリック医薬品の不足

 

すべての医薬品にジェネリック医薬品があるわけではありません。

ジェネリック医薬品を希望しても、患者の体質によっては切り替えられない場合があります。

 

ジェネリック医薬品は「新薬と同じ効果、安全性、成分のお薬」であり、「全く同じお薬」ではありません。

ジェネリック医薬品で使用されたお薬が製造中止になった場合、同じ効果を持つお薬が代わりに使用されます。

 

  • ジェネリック医薬品の注意点

 

患者の中には、複数のお薬を内服されている方もいます。

 

重複投薬の危険や、お薬の飲み合わせのこともありますので、患者のお薬手帳を見て、使用されているお薬を確認してみましょう。

 

また、患者独自の判断でジェネリック医薬品に変えることはできません。

お薬を変えるためには、医師による診断・処方せんが必要です。

患者が希望した場合は、医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

ジェネリック医薬品を希望する主な手段として、医師や薬剤師への相談のほか、「ジェネリック医薬品希望シール」(引用:厚生労働省)というものがあります。

 

ジェネリック医薬品ってどのくらい普及しているの?

 

  • ジェネリック医薬品の普及率(日本)

 

日本ジェネリック製薬協会の公式発表によると、平成 30 年度第 1 四半期(4 月~6 月)の ジェネリック医薬品の数量シェアでは、72.2%という数値が示されました。

 

去年の平成29年度第1四半期(4~6月)では、シェア率 69.9%、おととしの平成28年度第1四半期(4~6月)では、シェア率63.7%でした。(参考:日本ジェネリック製薬協会

年々ジェネリック医薬品の普及率は増大していることが分かります。

 

  • ジェネリック医薬品の普及率(海外)

海外では、ジェネリック医薬品はどのくらい普及されているのか比較してみましょう。

※厚生労働省による「各国の後発医薬品の数量シェア」のグラフを参考にし、独自に作成したグラフです

 

 

グラフから分かるように、欧米諸国と比べると、日本のジェネリック医薬品の普及率はまだまだ低いといえるでしょう。

 

これからのジェネリック医薬品

 

問題点

 

ジェネリック医薬品はこれほど新薬と同等であると証明されているのにも関わらず、なぜ普及率が低いのでしょうか。

ジェネリック医薬品の問題点を見ていきましょう。

 

イ)普及しにくい社会

 

実際に薬を処方する医療関係者ですら、

ジェネリック医薬品の安全性を正しく理解していない場合があります。

(供給や、情報、新薬との同等性に対する不安等)

 

ジェネリック医薬品を扱う医療関係者・患者の両者ともに、

品質や効果など安心しきれないという声があるのが現状です。

 

ロ)ジェネリック医薬品を普及するための取り組み

 

ジェネリック医薬品を広めるための取り組みは、どのようなものがあるのでしょうか。

 

調べた結果、普及率が高い海外では様々な取り組みを行っている一方、日本ではジェネリック医薬品に対する取り組みが足りないということが分かりました。

 

海外では制度的に医師、薬局、患者などに対して価格の低いジェネリック医薬品を扱ってもらおうとする取り組みがありました。

 

アメリカがジェネリック医薬品の普及率が高い理由は大きく分けて2つあります。

 

  • 人口増大

 

アメリカは移民が流れ込むことによって、人口が増大しています。人口が増えるということは多くの医薬品が必要になります。

病院や薬局がコストを抑えられるジェネリック医薬品の使用が増えることから、普及率が高まっていると考えられます。

 

  • 海外での取り組み方

 

アメリカでは、新薬の価格が高騰した場合、ジェネリック医薬品を積極的に推奨する取り組みがあります。

 

この2つの理由により、世界でも特に高い90%を超える普及率となっています。

 

ハ)ジェネリック医薬品の安全性

 

品質の安定や、製剤を簡単に行うために、ほぼすべての医薬品には添加剤(医療用添加剤)が使用されています。

 

ジェネリック医薬品すべてが、添加剤まで新薬と全く同じということはありません。

ジェネリック医薬品で使用している添加剤が、新薬と異なることから、「同じお薬ということができないのではないか」と懸念されています。

 

また、新薬が新たな効能を追加した場合、ジェネリック医薬品は新薬と全く同じというわけではなくなり、本当に安全なのか?と不安になることもあるでしょう。

 

解決策

 

ジェネリック医薬品が普及するにはどうしたらいいのでしょうか?

ジェネリック医薬品の問題に対する解決策を考えてみましょう。

 

イ)ジェネリック医薬品が普及されるためには

 

ジェネリック医薬品を医療関係者にもっと扱ってもらうことで、日本でのジェネリック医薬品の普及率が上がると思われます。

 そうするためには、ジェネリック医薬品のメーカーには自社のジェネリック医薬品についての効果、供給、同等性などの情報開示が求められます。

 

ロ)ジェネリック医薬品の制度・措置

 

ジェネリック医薬品による副作用を心配している方も多いと思います。

 

ジェネリック医薬品だけでなく、すべての医薬品を正しく使用しても副作用がでないわけではりません。

気になる方は、副作用の救済制度がありますので、確認してみてください。

 

ハ)ジェネリック医薬品の安全性

 

そもそもすべての医薬品はGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)などの基準を満たした工場でのみ製造が許されています。

 

さきほど説明したように、ジェネリック医薬品は厚生労働省により安全性が認められています。

 

(イ)に繋がりますが、ジェネリック医薬品の効果や安全性に関する情報を多く示すことで、医師や患者などに信頼され、扱われることでジェネリック医薬品はさらに普及されると考えられます。

 

まとめ

 

 ジェネリック医薬品は、みなさんが思っているより安心・安全だったのではないでしょうか。

 

 

 これをきっかけに、今処方されているお薬から、ジェネリック医薬品に切り替えることを勧めてみませんか?

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