大好きだったはずなのに…看護師を辞めたいと思った瞬間
看護師と言えば、高給でやりがいのあるお仕事ですが、「辞めたい」と感じる人も多いのではないでしょうか?
体力的にも精神的にも大変な看護師のお仕事ですが、辞めたくなる理由は様々です。
今回は、そんな看護師の辞めたくなる理由についてリサーチしました。
新人から管理職まで、経験年数別に辞めたくなった理由を紹介します。
経験年数別”辞めたい”理由①新人~3年目まで
まずは、新卒から3年目までの新人看護師が辞めたくなる理由です。
看護師というお仕事を始めたばかりの頃は、全てが初めてのことで分からない事ばかりです。
しかも、覚えなければいけない事が山ほどあり、いつになったら一人前の看護師になれるのか不安だという新人さんがほとんどではないでしょうか?
- 新卒1年目で退職した看護師
オリエンテーションに新人研修、毎日課題に追われ現場では失敗続き…
「みんなに迷惑をかけてばかり、私はなんてできないナースなんだろう」と落ち込む日々が続きました。
それでも、好きで始めた仕事なので頑張っていましたが、夜勤のシフトがはじまって生活のリズムが狂ったことで体調を崩し、体力的・精神的にも限界を感じ退職しました。
②3年目~5年目まで
新人時代をがむしゃらに働き続けて、気づけば3年・4年・5年と看護師を続けてきた人達が次に直面するのが、先輩・後輩との間で板挟みになる問題です。
新人の教育や指導を任されたり、仕事の量も責任も新人時代より重くなってきたりで辛くなってくる頃です。
また、ある程度仕事にも慣れて新しい環境・部署を経験したいと考え始める時期でもあります。
- 勤続5年で退職を考えている看護師
そもそも、人を指導するスキルがあるのか疑問だった自分が新人ナースの教育を担当していることがストレスでした。
しかも責任のある仕事が多くなり、師長や先輩からの期待や圧力が日毎に強くなって来て、精神的にも追い詰められているかも…
③5年目~管理職
ベテラン看護師と呼ばれるようになり、責任の重さは年々増すばかりです。
この頃にはリーダーや主任といったチームをまとめていく立場になることで、医療の仕事以外の管理能力や指導力が問われることになります。
また、看護スタッフのトップで管理職でもある看護師長は、経営を優先する雇用側と現場スタッフとの板挟みになることも多いようです。
- 辞める決心をした50歳の看護師長
体力的にキツかった若いころより、精神的に厳しい今の方が辛いかもしれません。
新人ナースは自分たちの頃とは違い、できない事ややりたくないことはしっかり主張してきます。
ベテラン看護師からはそういった新人の苦情を持ち込まれ、上からは利益や効率のことばかりで現場の事はお構いなし。
もう疲れました。

もう一度立ち止まって考えてみよう
看護師を辞めた時のデメリット
夜勤が無くなるということだけでも体力的に楽になるうえ、生活リズムも安定します。
ストレスも軽減されると思いますが、看護師を辞めることで思いつくデメリットを挙げてみましょう。
- 収入減
看護師は同年代の一般職と比べてかなり高給です。
看護師を辞めて他の職業に就くにしても、今より良い収入の職業はなかなか望めません。
- 資格やスキル
国家資格である看護師資格を取得するのは結構大変だったと思います。
看護のプロとして培ってきたスキルが活かせる職業に転職するなら別ですが、全く違う職業なら今までの経験が無駄になってしまいます。
看護師を”続けるべき人”と”辞めるべき人”
看護師を辞めるのは勿体ない?それとも辞めた方がいいの?
その決断でお悩みの看護師さんも多いのではないでしょうか?
辞めたい理由はそれぞれで一概には言えませんが、「続けるべき人」と「辞めるべき人」の特徴をいくつか挙げてみましょう。
辞めるべき人
まず、身体的・精神的に健康被害が出ている人は辞めるべきです。
体調不良や睡眠障害、摂食障害やうつ状態などを発症しているなら今すぐにでも辞める方が良いでしょう。
ある程度の年数続けてみたけれど、いつまでたっても看護の仕事に慣れない、看護の仕事自体が辛いという人も辞めた方がいいかも知れません。
続けるべき人
経験が浅く、まだまだ看護の仕事を全て知っているとは言い難い人は、とりあえず続けてみた方がいいかもしれません。
他にも、残業手当がちゃんと支給されない、お休みや休憩時間をちゃんと取れないといった職場で勤務している看護師でも、看護の仕事自体が好きな人は職場を変えて看護師を続ける選択も考えてみましょう。

円満退職するためには
最後に、辞めると決断してから円満に退職するために気をつけたい注意点をいくつか紹介します。
退職意思を伝えるタイミング
就業規則に明記されていればそれに従うのがいいのですが、特に明文化されていなければ退職希望時期の2~3ヶ月前に直属の上司に伝えましょう
退職理由
辞めたいと伝えるとほとんどの場合引き留められると思います。
たとえば、給料や勤務時間・休日といった条件面を理由にしてしまうと、改善策などで引き留められる可能性が高いので、家庭の事情や看護職を一度離れたいといった納得できる理由を考えておきましょう。
また、すでに退職を決めている人がいて人員不足が明らかな時に辞めるなど、職場に大きな迷惑をかけるような辞め方は避けましょう。
最後に、自分の現在の立場などを考慮したうえで、
本当に看護職を辞めるべきか?また、転職して環境を変えて続けたほうが良いか?など、
もう一度立ち止まって考えてみてくださいね。
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