超高齢化社会を迎え、福祉関連資格の人材とならんで看護師の需要も増大を続けていますが、慢性的に人材不足なのは否めません。
これからますます看護師の必要性も増すと思われます。
そんな看護師という資格をこれから取得しようと思っている人のために、看護師資格取得方法を紹介します。
看護師になりたい学生さんから、看護師への転職を目指す社会人、看護師として社会復帰を目指す主婦の方まで、看護師資格取得の記事をぜひチェックしてみてください。
看護師の資格ってどんな資格?

看護師は、「保健師助産師看護師法」に定められた国家資格です。
医師が行う診療の補助や、患者の看護を行う医療従事者です。
厚生労働省が行う国家試験に合格したものにだけ与えられる業務独占・名称独占の国家資格です。
仕事の内容はほとんど変わらない准看護師という資格がありますが、こちらは国家資格ではなく、都道府県知事が行う試験に合格して取得する公的資格になります。
収入や仕事上の責任面で若干の違いがあり、一般的に師長や主任になれない場合が多いのも看護師資格との違いです。
看護師の資格を取るまでの道はこれ!
それでは、看護師資格を取得する具体的な方法を紹介します。

高校卒業後に資格取得を目指す場合
看護系の大学・短期大学・専門学校で3年もしくは4年の課程を修了し、卒業後国家試験に合格する。
中学卒業後に資格取得を目指す場合
看護科・専攻科の5年一貫コースの高等学校の課程を修了し、卒業後国家試験に合格する。
准看護師から看護師資格取得を目指す場合
・高卒の場合
2年間の看護師課程修了後、国家試験に合格
・中卒の場合
准看護師として実務経験3年を経て、看護師課程修了後、国家試験に合格
※高等学校専攻科や短期大学には進めない
・通信制
准看護師として実務経験7年を経て、通信制看護課程を修了後、国家試験に合格
※働きながら単位が取得でき、実習が少ない
これ以外にもいくつか看護師国家試験の受験資格取得の道があります。
・厚生労働省:看護師国家試験の施行
分かりやすい一覧表(出典:文部科学省・高等学校における看護教育)
看護師国家試験の合格者数
平成30年度を含む直近5回の看護師国家試験の合格者数は以下の通りです。

年齢制限はあるの?

医師免許や司法試験など難易度が高いものから、ほとんどの人が合格する簡単なものまで資格やライセンスはたくさんあります。
ボクシングのプロライセンスやゴルフのプロテストといった特殊なものを除けば、ほとんどの資格には年齢制限がありません。
看護師資格の国家試験にも年齢制限はありません。
近年、年齢を重ねてから看護師を目指す人が増えています。
看護師養成施設に入学する人の数は2006年の698人に対し、2016年には1384人とほぼ倍増しています。
また、大学や短期大学、専門学校などの養成施設でも高校生以外を対象とした「社会人入試制度」を取り入れている養成校も増えてきています。
30歳以上で看護師を目指した人のお話を参考にしてみて下さい。
・看護専門学校に入学した元OLで2児の母、30代の女性
子どもの頃から看護師さんに憧れていました。
大学卒業後、OLをしていましたが第1子出産後パート勤務になり、第2子出産後にはやむなく退職し子育てに専念。
第1子の小学校入学を機に看護師を目指して専門学校に入学しました。
出産時の産院のスタッフがとてもいい人たちだったのが、子どもの頃の看護師さんへの憧れを、後押ししてくれました。

看護師免許には資格手当がある!

看護師さんと言えば、同年代の一般職の人と比べて高給であることが特徴です。
その看護師さんのお給料の各種手当の中に、「資格手当」というものがあります。
ご存知のように看護師には2種類あり、「正看護師」と「准看護師」という風に区別されることもあります。
お仕事の内容はほぼ変わりませんが、正看護師の方が広範囲な知識を有して看護に深い造詣があるという部分に対して支払われる資格手当です。
もちろん法律で定められた手当ではないので、施設によってその額はまちまちです。
おおよそ2万円~3万円というのが相場ですが、就職する際には資格手当がいくらなのかを確認しておくことも重要です。
他にも、認定看護師手当や専門看護師手当もありますが、こちらは月額3,000円~5,000円といったところが相場のようです。
最後に
看護師さんになるためについての記事、いかがでしたでしょうか?
これから看護師を目指す学生さんはもとより、他分野からの転職希望の方や、社会復帰の場に看護職を希望する人、志望の理由や動機はそれぞれでしょうが、看護師を目指す熱い思いはお持ちだと思います。
大変だけれどやりがいのある看護師への道、応援しています!
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